妊活中の運動はどのくらいがいい?やりすぎ・不足の目安と続けられる動き方【那覇市国場】ーがじゅまる鍼灸整骨院
「妊活中は運動したほうがいいと聞くけれど、どのくらい?」「激しい運動は逆効果というのは本当?」「ジムに通う時間がなくて、何もできていないのが不安」。妊活中の方から、運動についてのご相談をよくいただきます。
運動が妊活にとってプラスであることは、多くの研究で示されています。ただし「やればやるほどいい」わけではなく、量と種類には目安があります。今回は、妊活中の運動の考え方と、忙しい方でも続けられる動き方をお伝えします。
大前提:こんな方は始める前に医師へ相談を
- 不妊治療中で、採卵や移植の予定がある(時期によって運動制限があります)
- 子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫などで経過観察中
- 心臓や血圧、関節に持病がある
- BMIが18.5未満で生理が不規則、または止まっている
- 運動すると強い腹痛や不正出血がある
とくに体外受精の周期中は、卵巣が腫れているため、激しい運動でねじれ(卵巣捻転)を起こす危険があります。治療中の方は、必ず主治医の指示を優先してください。
なぜ運動が妊活にプラスなのか
骨盤内の血流がよくなる
子宮や卵巣は、骨盤の奥にあります。座りっぱなしの生活では、この部分の血流が滞りやすくなります。下半身の筋肉を動かすと、骨盤内の血流が改善し、卵巣や子宮内膜に酸素と栄養が届きやすくなります。
血糖とホルモンのバランスが整う
運動は、インスリンの効きをよくします。血糖が安定すると、排卵に関わるホルモンのバランスも整いやすくなります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方にとっては、運動は治療の一部といえるほど大切です。
ストレスと睡眠が改善する
体を動かすと、ストレスホルモンが下がり、睡眠の質が上がります。妊活中の緊張や落ち込みをやわらげる手段として、運動はとても有効です。
体重が適正に近づく
やせすぎも太りすぎも、排卵に影響します。運動は、体重を適正範囲に近づけるだけでなく、筋肉量を保ちながら体脂肪を調整できる点で、食事制限だけより優れています。
「やりすぎ」は逆効果になることも
一方で、高強度の運動を長時間、毎日のように続けると、体は「今は妊娠する余裕がない」と判断し、排卵を止めてしまうことがあります。マラソンやハードな筋トレを続けている女性に生理不順が多いのは、このためです。
目安として、息が上がって会話ができないほどの運動を、週に5時間以上続けている場合は、量を見直したほうがよいといわれています。「疲れて眠れない」「生理が遅れがちになった」「体重が減りすぎた」は、やりすぎのサインです。
妊活中の運動、ちょうどいい目安
量:週に150分の「ややきつい」運動
息は少し上がるけれど、会話はできる。そのくらいの強さの運動を、週に合計150分。1日30分を週5日、または1日20分を毎日。まとまった時間がとれなければ、10分を1日3回に分けても効果は変わりません。
種類:有酸素運動+軽い筋トレ
ウォーキング、軽いジョギング、サイクリング、水泳、ヨガ、ピラティス。これらに、週2回ほどスクワットやお尻の運動などの軽い筋トレを加えると理想的です。下半身の筋肉は体の熱をつくる工場でもあるので、冷えの改善にもつながります。
周期に合わせて強弱をつける
生理後から排卵までの低温期は、体調がよく、運動に向いている時期です。ここでしっかり動く。排卵後の高温期は、無理をせず、ウォーキングやストレッチ中心の軽めに。生理中は、痛みがなければ軽い散歩程度で、つらければ休む。この強弱が、体のリズムを助けます。
忙しくても続けられる動き方
1. 「運動の時間」をつくらない
通勤の一駅分を歩く、駐車場を遠い場所に停める、エレベーターを階段に変える、昼休みに10分歩く。日常の中に紛れ込ませたほうが、「時間ができたら運動しよう」よりはるかに続きます。
2. 座りっぱなしを1時間ごとに区切る
デスクワークの方は、1時間に1回立ち上がって1〜2分歩く、またはその場でかかとの上げ下げを20回。これだけで骨盤内の血流はかなり変わります。冷房のきいたオフィスでは、とくに意識してください。
3. 寝る前の5分ストレッチ
仰向けで両膝を抱えて腰を丸める、あぐらで股関節をゆるめる、横向きで太ももの前を伸ばす。それぞれ30秒ずつ。骨盤まわりの緊張をほどいてから眠ると、睡眠の質も上がります。
4. 沖縄なら、朝か夕方に外を歩く
日中は10月でも暑いので、朝の涼しい時間か、日が落ちてからの散歩を。海沿いや公園を20分歩くだけで、運動とストレス解消を同時に済ませられます。朝の光を浴びると、体内時計とホルモンのリズムも整います。
鍼灸でできること
運動の代わりに鍼灸で筋肉をつけることはできません。ただ、「体が硬くて動くのがつらい」「腰や膝が痛くて運動ができない」「疲れやすくて続かない」という方には、鍼灸で体を動きやすい状態に整えることができます。
骨盤まわりの硬さをゆるめ、冷えを改善し、自律神経を整えることで、運動の効果を体が受け取りやすくなります。また、どんな運動が今の体に合っているか、施術の中で体の状態を見ながらご提案しています。
当院が大切にしていること
妊活中の運動は、「やらなきゃ」という義務にすると続きません。そして義務になった運動は、ストレスを増やして逆効果になります。
体を動かして気持ちがいい、夜よく眠れた、体が温かい。そういう感覚を大事にしながら、無理のない範囲で続けていくことが、結果として妊活の一番の土台になると考えています。
「何から始めればいいかわからない」「自分の体に合った運動を知りたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。

