産後のむくみ・冷えが夕方つらい|授乳期の水分・血流・寒暖差のセルフケア【那覇市国場】ーがじゅまる鍼灸整骨院
「夕方になると足がパンパンで、靴下の跡がくっきり残る」「授乳中なのに手足が冷たくて、10月なのに靴下が手放せない」「ふくらはぎが重だるくて、寝つきが悪い」。産後3か月を過ぎたころから、むくみと冷えのご相談が増えてきます。
沖縄は10月に入っても日中は暑いのに、朝晩は少し涼しくなり、室内は冷房がきいたまま。この寒暖差の時期は、産後の体にとってむくみと冷えが重なりやすい季節です。今回は、なぜ産後にむくみや冷えが起こるのか、そして授乳や育児の合間にできるセルフケアをお伝えします。
大前提:こんなときは医療機関へ
産後のむくみの多くは、生活の工夫で軽くなっていきます。ただし、次のような場合は病気が隠れていることがあります。受診してください。
- 片足だけが急に腫れて痛む、赤みや熱がある(血栓の可能性)
- 顔やまぶたまでむくむ、尿の量が減った、泡立つ尿が続く
- 血圧が高い(上が140以上)、頭痛や目のチカチカをともなう
- 息切れや動悸がある、横になると苦しい
- 体重が急に増えた、または産後1年たっても強いむくみが続く
とくに産後の血栓症は、命に関わることがあります。片側だけのふくらはぎの腫れや痛みは、様子を見ずに受診してください。
なぜ産後にむくみ・冷えが起こるのか
ふくらはぎの「ポンプ」が動いていない
足にたまった血液やリンパ液は、ふくらはぎの筋肉が動くことで心臓に押し戻されます。ところが産後は、授乳やあやしで座りっぱなし、抱っこで立ちっぱなしと、「同じ姿勢のまま動かない」時間が長くなります。ふくらはぎのポンプが止まり、水分が下にたまってむくみ、血流が滞って冷えます。
授乳で水分バランスが変わる
母乳には1日に700〜800mlの水分が使われます。水分が足りないと、体は水分を手放さないようにため込みます。「むくむから水を控える」は逆効果です。
筋肉量が減り、熱をつくる力が落ちている
妊娠中の運動不足と産後の睡眠不足で、筋肉量は妊娠前より落ちています。体の熱の多くは筋肉でつくられるため、筋肉が減ると冷えやすくなります。とくに太ももとふくらはぎは、体の熱の工場です。
自律神経が血管の調整を追いきれていない
細切れ睡眠とホルモンの変化で、自律神経は不安定になっています。自律神経は血管の収縮と拡張を調整して体温を保っていますが、この働きが乱れると、手足が冷えたり、逆にほてったりします。寒暖差の大きいこの時期は、その乱れがさらに出やすくなります。
貧血で末端まで血が届かない
出産時の出血と授乳で、産後は鉄が不足しやすい時期です。血液の量や質が落ちると、手足の末端まで温かい血が届きにくくなり、冷えや立ちくらみにつながります。
育児の合間にできるセルフケア
1. 授乳中の「かかと上げ」
座って授乳しているあいだに、かかとをゆっくり上げて下ろす。これを20回。立って抱っこしているときも同じです。ふくらはぎのポンプを動かすのに、特別な時間はいりません。授乳のたびにやれば、1日で100回以上になります。
2. 足首を回す・足の指をグーパー
横になっているときや、寝かしつけのあと、足首を大きく10回ずつ回し、足の指をグーパーと20回。足首から先が動くと、ふくらはぎの血流が変わります。
3. 水はこまめに、温かいものを
授乳のたびにコップ1杯、1日で1.5〜2リットルを目安に。冷たい飲み物ではなく、常温か温かいものを。白湯、さんぴん茶、ルイボスティーなど、カフェインの少ないものがおすすめです。
4. 「3つの首」と「お腹」を冷やさない
首、手首、足首は、太い血管が皮膚の近くを通っている場所です。ここを冷やすと全身が冷えます。冷房のきいた室内では、薄手のカーディガンと靴下、レッグウォーマーを。お腹と腰にも、腹巻きや薄手のブランケットを。沖縄では「まだ暑いから」と油断しがちですが、室内の冷房は真夏と同じ強さのことが多いです。
5. 湯船に10分
シャワーだけで済ませていませんか。ぬるめのお湯(38〜40度)に10分つかると、水圧でむくみが押し戻され、体の芯が温まり、自律神経も整います。赤ちゃんと一緒に入る場合も、赤ちゃんを先に上げてから、数分だけ自分の時間を。難しければ、洗面器に熱めのお湯を張って足湯を10分でも十分です。
6. 寝るときは足を少し高く
ふくらはぎの下にたたんだタオルケットやクッションを置き、心臓より少し高い位置にして眠ると、朝のむくみが軽くなります。
7. 鉄とたんぱく質を意識する
赤身の肉、レバー、カツオ、あさり、小松菜、ひじき。たんぱく質は毎食手のひら1枚分。筋肉の材料と血液の材料を、授乳中はとくに意識してとってください。健診で貧血を指摘された方は、医師に相談のうえ鉄剤の使用も検討を。
鍼灸・整体でできること
鍼灸でむくみや冷えの原因である貧血や病気を治すことはできません。病気が疑われる場合は、医療機関の受診をおすすめしています。
そのうえで当院にできるのは、滞っている血流とリンパの流れを助け、自律神経のバランスを整えることです。固まったふくらはぎや太もも、股関節まわりの筋肉をゆるめ、骨盤の位置を整えることで、下半身の血流が戻りやすくなります。お灸で足元やお腹を温める施術は、産後の冷えにとくに好評です。
施術を受けたあと「足が軽い」「その夜はよく眠れた」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。むくみと冷えは、睡眠の質とも深くつながっています。
当院が大切にしていること
むくみや冷えは、「病気じゃないから」と後回しにされがちな不調です。けれど、足が重い、体が冷える、眠りが浅い。その積み重ねは、育児の疲れを何倍にも感じさせます。
体が温かく、足が軽い。それだけで、赤ちゃんに向き合う気持ちの余裕が変わります。産後の体を「なんとなく不調」のままにせず、一つずつ整えていきましょう。
赤ちゃん連れでのご来院も歓迎しております。どうぞお気軽にご相談ください。

