梅雨の時期に体調を崩すのはなぜ?

毎年、梅雨の時期になると「なんとなくだるい」「頭が重い」「体がむくむ」といった不調を訴える方が多くなります。実は、これは気のせいではなく、梅雨特有の環境変化が私たちの体調に大きく影響を与えているのです。
この記事では、梅雨に起こりやすい体調不良の原因と、それに対する対策やケア方法について詳しくご紹介します。

梅雨に起こりやすい主な症状
梅雨の時期に多くの人が感じやすい不調には、以下のようなものがあります。
・頭痛、片頭痛 ・肩こりや首こり ・関節痛(古傷が痛むなど) ・倦怠感、疲労感 ・不眠、睡眠の質の低下 ・食欲不振や胃のもたれ ・むくみ ・めまい、ふらつき ・イライラ、気分の落ち込み
これらの症状は、単独で現れることもあれば、複数が重なって現れることもあり、梅雨の不調は「なんとなくしんどい」と表現されがちです。
梅雨の不調の原因
では、なぜ梅雨にこれほど多くの体調不良が起こるのでしょうか?主な原因は以下の通りです。
① 気圧の変動梅雨の時期は、低気圧が長く続きます。気圧が下がると、自律神経のうち「副交感神経」が優位になり、体がリラックスモードに入りやすくなります。その結果、血管が拡張し、血流が滞ったり、頭痛やだるさ、眠気の原因になります。
② 湿度の高さ高湿度の環境では汗が蒸発しにくく、体内の熱がこもりやすくなります。また、体内の水分や老廃物の排出も滞るため、むくみやだるさ、消化不良などの不調につながります。
③ 気温差梅雨の時期は、晴れた日は蒸し暑く、雨の日はひんやりと肌寒いというように、気温の変動が激しくなりがちです。これにより体温調節機能が乱れ、自律神経にも影響を及ぼします。
④ 日照不足雨の日が続くことで日照時間が減り、脳内のセロトニン分泌が低下すると言われています。これが気分の落ち込みや不安感、睡眠リズムの乱れなどにつながります。
東洋医学から見た梅雨の不調
東洋医学では、梅雨時の湿気は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、体に余分な水分がたまることで気血の巡りを妨げると考えられています。「脾(ひ)」という消化吸収をつかさどる臓器が湿気に弱いため、胃腸の調子が崩れやすくなり、食欲不振や胃もたれ、むくみなどが出やすくなるとされています。

また、「湿邪」は重く停滞しやすい性質があるため、身体全体が重だるく感じたり、集中力が低下したりするのも特徴です。
梅雨の不調への対策
では、このような梅雨特有の不調にどう対処すればよいのでしょうか?
以下のような日常生活でのケアがおすすめです。
① 規則正しい生活リズムを保つ 梅雨のだるさに流されて寝過ぎたり夜更かししたりすると、自律神経が乱れ、さらに不調が悪化することがあります。起床・就寝時間を一定にし、毎日の生活リズムを安定させましょう。
② 湯船につかる シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に10〜15分浸かることで、血行が促進され、自律神経も整います。体を芯から温めることで、むくみや冷えの解消にもつながります。
③ 食生活を整える 消化の良い食事を心がけ、「脾」に負担をかけないようにします。特に湿気を外に出す作用のある食材(はと麦、小豆、とうもろこし、生姜など)を取り入れるとよいでしょう。
④ 軽い運動を取り入れる 適度な運動は血行を促進し、体内の余分な水分の排出を助けます。ウォーキングやストレッチ、ヨガなどが効果的です。

⑤ 室内環境を整える 湿気対策として除湿器を使ったり、エアコンの除湿機能を活用したりして、過ごしやすい空間をつくりましょう。カビ対策にもなります。
⑥ 鍼灸やマッサージを受ける 血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果がある鍼灸は、梅雨時の体調管理にぴったりです。特に、頭痛・倦怠感・むくみ・胃腸の不調など、複合的な症状に悩む方におすすめです。
まとめ
梅雨の時期の不調は、気のせいではなく、環境的な要因によって誰にでも起こりうるものです。湿度・気圧・気温の変化に加え、日照不足も重なるこの時期は、自律神経や内臓機能に負担がかかりやすくなっています。
日々の生活習慣を見直し、体を内側から整えることで、梅雨の時期を快適に乗り切ることができます。特に、東洋医学の視点を取り入れた鍼灸施術は、自然な形で体を整える手段として非常に効果的です。
不調を我慢せず、自分の体と向き合うタイミングとして、ぜひケアを始めてみてください。
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