卒乳・生理再開のあと体調が揺れるのはなぜ?肩こり・頭痛・気分の波との付き合い方【那覇市国場】ーがじゅまる鍼灸整骨院
「卒乳したとたん、肩こりと頭痛がひどくなった」「生理が再開してから、毎月の落ち込みが産前よりつらい」「体が急に重くなって、やる気が出ない」。卒乳・断乳のあと、あるいは生理が再開した時期に、こうしたご相談をいただくことがあります。
「授乳が終われば体が楽になる」と思っていたのに、逆に不調が増えた。そんな戸惑いを抱えている方は少なくありません。今回は、卒乳や生理再開の時期に体の中で何が起きているのか、そして揺れやすいこの時期の過ごし方をお伝えします。
大前提:こんなときは婦人科・内科へ
ホルモンの変化にともなう一時的な不調が多いのですが、次のような場合は受診してください。
- 卒乳・断乳後3か月以上たっても生理が再開しない
- 生理が再開したが、経血量が極端に多い、2週間以上続く、周期が極端に不規則
- 強い落ち込みや不安が2週間以上続き、日常生活に支障がある
- 動悸、手の震え、異常な汗、急な体重の増減がある(甲状腺の機能の変化)
- 乳房にしこりや痛み、赤みが残る、または新たに出てきた
とくに産後1年前後は、甲状腺の機能が一時的に変化することがあります。「気のせい」で済ませず、血液検査で確認できることは確認しておきましょう。
卒乳・生理再開で体に起きていること
授乳中に「守られていた」ものがなくなる
授乳中に分泌されるプロラクチンやオキシトシンには、リラックスさせる作用や、痛みを感じにくくする作用があります。授乳が終わるとこれらが減り、それまで感じにくかった肩こりや頭痛、疲労感が表に出てくることがあります。「急に体調が悪くなった」のではなく、「隠れていた疲れが見えるようになった」と考えるほうが実態に近いです。
ホルモンの波が戻ってくる
授乳中はエストロゲンが低く安定しています。卒乳して生理が再開すると、エストロゲンとプロゲステロンが周期的に上下する「波」が戻ります。この波に体が慣れるまで、生理前のイライラや落ち込み、頭痛、むくみ、胸の張りといったPMSの症状が、産前より強く出ることがあります。
「産後うつ」との違い
産後のホルモン変化による気分の落ち込みは、多くの場合、周期に連動して波があり、生理が始まると軽くなります。一方、2週間以上ずっと落ち込みが続く、何をしても楽しくない、眠れない・食べられない、という場合は、産後うつの可能性があります。時期に関係なく、専門機関に相談してください。
生活の変化も重なる
卒乳の時期は、職場復帰、保育園の開始、夜泣きの変化など、生活の大きな変化と重なることが多いです。体の変化と生活の変化が同時に来るため、どちらが原因かわからないまま「なんだかつらい」状態になりやすいのです。
揺れやすい時期の過ごし方
1. まず「そういう時期」と知っておく
体調が揺れるのは、体が新しいバランスに移行している証拠です。「自分が弱くなった」「母親失格」ではありません。2〜3か月ほどかけて落ち着いていくことが多いので、まずは自分を責めないでください。
2. 生理周期を記録して、パターンをつかむ
アプリでも手帳でも構いません。生理の開始日と、体調・気分の変化を記録してください。「生理前の1週間がつらい」とわかれば、その時期に大事な予定や無理な家事を入れないよう、あらかじめ調整できます。基礎体温をつけると、排卵の有無や周期の安定度もわかります。
3. 鉄とたんぱく質を補い直す
授乳で減った鉄の貯金が戻らないまま生理が再開すると、毎月の出血でさらに不足します。疲れやすさ、落ち込み、頭痛の背景に隠れ貧血があることは珍しくありません。赤身の肉、レバー、魚、大豆製品を意識してとり、健診時にフェリチン(貯蔵鉄)を確認してもらうのもおすすめです。
4. 首と肩を「授乳姿勢」から解放する
1年以上続いた授乳姿勢で、首の前側と胸の筋肉は縮み、背中は丸まっています。両手を後ろで組んで胸を開く、壁に背中と後頭部をつけて立つ、あごを引いて首の後ろを伸ばす。1日数回、30秒ずつ。卒乳後の肩こり・頭痛は、この「縮んだ前側」を開くことでかなり楽になります。
5. 睡眠のリズムを立て直す
夜間授乳がなくなると、まとまって眠れる条件は整います。ところが、細切れ睡眠の癖が体に残っていて、夜中に目が覚めたり、寝つけなかったりすることがあります。寝る前1時間はスマートフォンを置く、起きる時間を一定にする、朝の光を浴びる。この3つで、体内時計を1〜2週間かけて整えてください。
6. 骨盤ケアの「やり直し時期」でもある
産後すぐは余裕がなくて骨盤ケアができなかった、という方にとって、卒乳後は仕切り直しの好機です。ホルモンの影響が抜けて骨盤が安定しはじめるこの時期に、骨盤底筋とお腹の筋肉を取り戻しておくと、その先の腰痛や尿もれの予防になります。
鍼灸でできること
鍼灸でホルモンの波そのものを止めることはできません。生理不順や強い気分の落ち込みには、婦人科や専門機関での確認が基本です。
そのうえで当院にできるのは、ホルモンの波に体がついていきやすいよう、自律神経のバランスを整えること。そして、授乳期に固まった首肩胸まわりの緊張をゆるめ、頭痛や肩こりをやわらげること。さらに、冷えや血流の改善によって、生理前後のつらさを軽くすることです。
「卒乳したのに調子が悪い」という時期の施術は、産後ケアの総仕上げであり、次のライフステージへの準備でもあると考えています。
当院が大切にしていること
卒乳や生理再開は、「お母さんの体」から「自分の体」に少しずつ戻っていく節目です。その途中で体調が揺れるのは自然なことですが、揺れているあいだは本当につらいものです。
「授乳も終わったんだから、もう大丈夫でしょう」と、周りからも自分からも思われがちなこの時期こそ、体のケアが必要だと私たちは考えています。1年以上、体を張って赤ちゃんを育ててきたのですから。
お子さま連れでのご来院も歓迎しております。「なんとなく不調」の段階から、どうぞお気軽にご相談ください。

