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帝王切開後の体はどう戻す?傷まわりのつっぱり・腰痛・骨盤ケアの時期別セルフケア【那覇市国場】ーがじゅまる鍼灸整骨院

「帝王切開だったので、骨盤はゆがんでいないですよね?」「傷のまわりがつっぱって、体を反らすのがこわい」「腰痛が出てきたけれど、お腹を切ったせい?」。帝王切開で出産された方から、こうしたご相談をいただきます。

帝王切開は、日本では5人に1人ほどが経験する出産方法です。けれど産後の体のケアについては、「経腟分娩と何が違うのか」「何をしていいのか」の情報が少なく、不安なまま過ごしている方が多いように感じます。今回は、帝王切開後の体に起きていることと、傷まわり・腰・骨盤の整え方をお伝えします。

目次

大前提:こんなときは産婦人科へ

次のような場合は、セルフケアやケアの前に、出産した病院や産婦人科に相談してください。

  • 傷が赤く腫れている、熱をもっている、汁が出ている、においがある
  • 発熱がある
  • 傷の一部が開いた、盛り上がって硬くなってきた(ケロイド化)
  • お腹の中に強い痛みがあり、日に日に増している
  • 悪露が急に増えた、大きな塊が出る

傷の表面がふさがるのは1〜2週間ほどですが、皮膚の下の筋膜や子宮の傷が回復するには数か月かかります。「見た目は治っているのに痛い」のは自然なことです。

帝王切開後の体に起きていること

骨盤は「ゆるんでいる」

「産道を通っていないから骨盤はゆがんでいない」と思われがちですが、骨盤をゆるめるリラキシンというホルモンは妊娠中から分泌されています。帝王切開でも、骨盤の関節や靭帯はゆるんだ状態で出産を迎え、産後もしばらく不安定です。出産方法にかかわらず、骨盤の回復は必要です。

お腹の筋膜が切られ、周囲が硬くなる

帝王切開では、皮膚、脂肪、筋膜、腹膜、子宮を切開します(腹直筋は通常、切らずに左右に分けます)。傷が治る過程で、切られた組織どうしがくっつき合う「癒着」や、周囲が硬く縮む「拘縮」が起こります。これが、傷まわりのつっぱり感や、体を反らしたときの引きつれの正体です。

お腹が使えず、腰に負担が集中する

傷が痛い、こわい、という感覚があると、無意識にお腹に力を入れなくなります。すると、体を支える役目が腰の筋肉に偏り、腰痛が起こりやすくなります。帝王切開後の腰痛は、傷そのものより「お腹をかばった結果」であることが多いです。

前かがみの姿勢が固定される

傷を守るように背中を丸め、骨盤を後ろに倒した姿勢が続くと、股関節の前が縮み、背中と首に負担がかかります。抱っこや授乳が重なると、その姿勢がさらに固まります。

時期別・帝王切開後のセルフケア

産後〜1か月:呼吸と姿勢だけで十分

この時期は、傷を守りながら「呼吸」を取り戻すことが最優先です。仰向けで両膝を立て、鼻から吸っておへその下をふくらませ、口から細く長く吐きながらお腹を軽くへこませる。傷に痛みが出ない範囲で、1日数回、5呼吸ずつ。これだけで、止まっていたお腹の筋肉に少しずつ血流が戻ります。

起き上がるときは、横向きになってから肘で押し上げる「丸太起き」で、傷に腹圧がかからないようにしてください。

1か月健診後〜3か月:傷まわりをやわらかくする

傷の表面がしっかりふさがり、医師の許可が出たら、傷まわりのケアを始めます。傷そのものではなく、傷から指2本分ほど離れた皮膚を、指の腹でやさしく上下左右に動かします。痛みが出ない範囲で、1回1〜2分。保湿クリームを使うと動かしやすくなります。

これは、傷の下で組織がくっつきすぎるのを防ぎ、つっぱり感をやわらげるためのケアです。「傷に触るのがこわい」という方は、最初は服の上からで構いません。

骨盤底筋の運動もこの時期から始められます。帝王切開でも、妊娠中の重みで骨盤底筋は弱っています。尿を止めるようにきゅっと締めて5秒、ゆるめる。10回を1日2〜3セット。

3か月〜:姿勢と股関節を取り戻す

傷まわりの痛みが落ち着いてきたら、丸まった姿勢をゆっくり開いていきます。仰向けで両手を頭の上に伸ばし、深呼吸しながら体の前側を伸ばす。四つ這いで背中を丸めたり反らしたりを、痛みのない範囲でゆっくり繰り返す。股関節の前を伸ばすために、片膝立ちで前の足に体重を移す。それぞれ30秒ほどから。

腹筋運動(上体起こし)は、腹直筋離開がないことを確認してから。それまでは、呼吸でお腹をへこませる運動と、四つ這いで体を安定させる運動のほうが安全で効果的です。

鍼灸・整体でできること

帝王切開後の方の施術では、まず傷の状態を確認し、傷に直接負担をかけない範囲で行います。傷そのものを治すことはできませんが、周囲の硬くなった筋膜や皮膚をやさしくゆるめ、つっぱり感や引きつれをやわらげることはできます。

そのうえで、骨盤の安定、腰や背中の緊張の緩和、丸まった姿勢の改善を進めていきます。産後の骨盤矯正は、帝王切開の方にも必要なケアです。お腹に強い圧をかけたり、うつ伏せで傷を押しつけるようなことはしませんので、ご安心ください。

いつから始められるかは、傷の回復状況によります。1か月健診で問題がなく、傷の表面がふさがっていれば、多くの方はケアを始められます。迷う場合は、まず産婦人科にご確認のうえ、お越しください。

当院が大切にしていること

帝王切開で出産された方の中には、「自然に産めなかった」と気にされている方がいらっしゃいます。けれど帝王切開は、お母さんと赤ちゃんの命を守るための立派な出産です。お腹を切って、その傷を抱えながら育児をしている。それだけで、体には大きな負担がかかっています。

だからこそ、産後のケアは「経腟分娩と同じかそれ以上に」必要だと考えています。傷を守りながら、無理なく体を取り戻していく。そのお手伝いをさせてください。

赤ちゃん連れでのご来院も歓迎しております。どうぞお気軽にご相談ください。

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